【誤嚥を防ぐ】高齢者が食事でむせる5つの原因と今すぐできる対策

【誤嚥を防ぐ】高齢者が食事でむせる5つの原因と今すぐできる対策

「最近、食事中にむせることが増えたな」と感じていませんか?
高齢者の「むせ」は、食べ物が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」のサインです。
命に関わる誤嚥性肺炎を防ぐために、原因と今すぐ見直すべきポイントを整理しました。

1. なぜむせる?高齢者に多い5つの原因

むせや誤嚥が起こるのには、必ず理由があります。まずは以下の5つをチェックしてみましょう。

  • 嚥下(えんげ)機能の低下:喉の筋肉が弱まり、飲み込むタイミングがずれてしまう。
  • 食事中の姿勢不良:上を向いていたり、猫背で顎が上がっていると気管に通りやすくなります。
  • 口の中の乾燥(ドライマウス):唾液が少ないと食べ物をまとめにくくなり、バラバラと喉に落ちます。
  • 集中力の欠如:テレビを見ながら、あるいは会話をしながらだと、飲み込みに集中できません。
  • 食材の特性:パサパサしたもの(パンなど)や、サラサラした液体(お茶など)はむせの原因になります。

2. 今すぐできる!誤嚥を防ぐ3つの対策

① 正しい「食事の姿勢」を整える

椅子に深く腰掛け、足の裏をしっかり床につけます。最も大切なのは**「軽く顎(あご)を引く」**こと。顎が上がると気管が開いてしまうため、少し下を向くくらいの姿勢が安全です。

② とろみや水分で「まとめやすく」する

パサつく料理にはあんをかけたり、飲み物には市販のとろみ剤を使用したりして、喉をゆっくり通るように工夫しましょう。

③ 口腔体操で筋肉を動かす

食事の前に口や舌を動かす準備運動をすることで、飲み込む筋肉がスムーズに働き出します。

3. 万が一、誤嚥が起こった時の緊急対処法

もし目の前で家族がむせ込んでしまったら、焦らず以下の手順で対応してください。

咳を促す

① 咳をしっかり出させる

「コホンコホンして!」と声をかけ、自力で咳をしてもらいます。咳は異物を出すための最大の武器です。無理に背中を叩くと、逆に異物が奥に入ってしまうことがあるため注意が必要です。

応急処置

② 背中を叩く(背部叩打法)

咳をしても苦しそうな場合は、利用者の上体を少し前に倒し、肩甲骨の間を手のひらの付け根で強く叩きます。

緊急時はすぐに救急要請を!
顔色が青紫になる(チアノーゼ)、声が出ない、意識がはっきりしない場合は迷わず119番通報してください。

まとめ:安全に食事を楽しむために

「むせる」というサインを放置せず、日頃の姿勢や食事内容を少し工夫するだけで、誤嚥のリスクは大幅に減らすことができます。

食事は本来、楽しい時間であるはず。不安なことがあれば一人で悩まず、ケアマネジャーや言語聴覚士などの専門家に相談してみてください。

よりごころでは、これからも介護の現場で本当に役立つ「安心の知恵」をお届けしていきます。

正しい知識で、大切な方の「食べる喜び」を守りましょう。
よりごころは、健やかなシニアライフを応援しています。
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