床ずれ(褥瘡)を防止する3つの基本|正しい体位変換とマットレスの選び方

床ずれ(褥瘡)を防止する3つの基本|正しい体位変換とマットレスの選び方

「皮膚が少し赤くなっているけれど、これって床ずれ?」
一度できてしまうと治りにくく、ご本人の痛みも強い床ずれ(褥瘡)。
原因となる「圧迫」と「ズレ」を防ぐために、今日から家庭で実践できる3つの基本対策をわかりやすく解説します。

1. 床ずれ防止の「3つの基本」

床ずれを防ぐ柱は、**「圧力を逃がす」「皮膚を守る」「栄養を摂る」**の3つです。

  • 圧力を逃がす:同じ場所が2時間以上圧迫されないように工夫します。
  • 皮膚を守る:湿気(ムレ)や乾燥を避け、清潔でしなやかな肌を保ちます。
  • 栄養を摂る:タンパク質や水分が不足すると、皮膚の再生力が弱まり床ずれが起きやすくなります。

2. 正しい「体位変換」のポイント

「ただ向きを変えるだけ」では、皮膚が引っ張られて逆効果になることも。以下の点に注意しましょう。

「2時間」を目安に向きを変える

日中は2時間おき、夜間はご本人の睡眠を妨げない範囲で、左右交互や仰向けに姿勢を変えます。

「圧抜き(背抜き)」を忘れずに

体の向きを変えた後や、ベッドの背を上げた後は、布団と背中の間に手を入れて、皮膚の「突っ張り」を解消してあげてください。これだけで床ずれリスクはグッと下がります。

チェックポイント:
かかと、お尻の真ん中(尾骨)、肩甲骨が赤くなっていないか、着替えの際に毎日観察しましょう。

3. 失敗しないマットレス(体圧分散用具)の選び方

自力で寝返りが打てない場合、普通の布団では圧力を分散しきれません。介護保険のレンタルも活用して、適切なマットレスを選びましょう。

ウレタンフォーム(静止型)

柔らかいウレタンが体を包み込み、広い面積で体重を支えます。比較的軽度の方や、自分で少し動ける方に適しています。

エアマットレス(空気循環型)

電動ポンプで空気の袋を膨らませたり縮めたりして、自動的に圧力を逃がします。寝たきりの方や、すでに赤みが出ている方に非常に有効です。

知ってお得な情報:
これら高価なマットレスは、介護保険サービスを使えば**「月数百円〜」**でレンタル可能です。

初期症状を見逃さないで!

指で押しても赤みが消えない状態は、すでに床ずれが始まっているサインです。

「ただの赤みだから」と放置せず、早めに訪問看護師やケアマネジャーに相談しましょう。適切なマットレスへの変更や、塗り薬の処方で早期解決が望めます。

床ずれ予防は、介護される方の「心地よい眠り」を守ることでもあります。
無理のない範囲で、正しい道具と知識を取り入れていきましょう。
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