【介護福祉士が教える】食事前に簡単!自宅でもできる口腔体操

こんにちは!『よりごころ。』をご覧いただきありがとうございます。

よく介護施設の食事前に行われているのが、食事前の口腔(嚥下)体操です。

口腔体操は、嚥下機能を改善し、誤嚥や嚥下障害のリスクを減らすことを目的としています。

本日は、自宅でもできる口腔体操について、いくつか取り上げていますので、ぜひ、ご自宅でも試してみてください。

※ただし、個々の高齢者の健康状態や能力に応じて、体操の内容や強度を調整することが重要です。また、安全な環境で行うことも大切です。

舌のエクササイズ

口の体操のイラスト8
口の体操のイラスト7
口の体操のイラスト10
口の体操のイラスト9

 

①口を開けて舌を出し、上下左右に動かします。

②舌を上下に動かし、口の中で円を描くようにします。

 

②唇のエクササイズ

口の体操のイラスト4
口の体操のイラスト3

 

①「うー」「いー」と声を出して繰り返しながら、唇を突き出す、細く伸ばすを繰り返します。

②虫歯を防ぐために、唇を閉じた状態で歯を軽く噛む動作を行います。

 

喉のエクササイズ

口の体操のイラスト2
口の体操のイラスト3
口の体操のイラスト4

 

①喉の奥を意識して、ゆっくりと深呼吸を行います。

②「あー」「いー」「うー」という声を出しながら、あいうえおを最後のんまでゆっくりと行います。

 

嚥下運動

口の体操のイラスト6
口の体操のイラスト2

 

①唾液を集め、数回のゆっくりとした嚥下を行います。その後、数回の速い嚥下を行います。

②小さなサイズの食品(ゼリーやソフトな果物など)を口に含み、ゆっくりと嚥下します。

 

口の周りの筋肉を鍛えるエクササイズ

合唱のイラスト(カジュアル)

①「パ」「タ」「カ」「ラ」と順に発音してもらう。(パタカラ体操)

②3回ほど繰り返したら、次は早口で「パタカラ」を5回~10回ほど繰り返す。

いかがでしたか?

これらの口腔体操は、日常的に継続して行うことで嚥下機能を改善し、高齢者の健康をサポートすることができます。

ただし、高齢者が体操を行う際には、周囲に注意深くサポートが必要であり、体操が安全に行える環境を整えることが重要です。

 

ご清聴いただきありがとうございました。
今後も『よりごころ。』をよろしくお願いいたします。

【食事介助】【在宅介護】高齢者の食事介助のポイントと注意点

こんにちは!『よりごころ。』をご覧いただきありがとうございます。

本日は、『食事介助について』介助をする際のポイントや注意点を詳しくお話します。

食事介助といっても、さまざまな点に注意する必要があります。例えば、その方に合わせたペースで行うこと。早すぎず、遅すぎず、相手の表情や飲み込みを確認しながら、介助をしましょう。

また、先に主食ばかり・・・副食ばかり・・・となってしまわないよう、ご自分が食べるのを想像しながら順序も考えて介助をするのも食事の時間を楽しく過ごしていただくポイントになります。

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では、高齢者の食事介助を行う際には、具体的にどのようなことに注意をすればよいのでしょうか?以下をご覧ください。

①安全性の確保

食事介助を行う際には、高齢者が食べやすいように食事を提供し、誤嚥(食物が気管に入ること)を防ぐために、食事の温度や食べやすさに注意します。また、食べ物の大きさや硬さを調整し、窒息のリスクを軽減するために適切な調理やカットを行います。

②快適な環境の提供

食事の時間や場所を明るく、静かで落ち着いた環境にすることで、高齢者が食事を楽しむことができるようにします。また、食事の前に手や口を清潔にし、食事を楽しめるように準備します。

③コミュニケーションと尊重

高齢者とのコミュニケーションを大切にし、彼らの意見や希望を尊重します。食事の時間を楽しいものにするために、会話や笑顔を交えながら、心地よい雰囲気を作ります。

④食事量と栄養バランスの配慮

高齢者の体調や食欲に合わせて、適切な食事量を提供し、栄養バランスの良い食事を提供します。特に、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富な食材を積極的に取り入れるようにします。

⑤気配りと丁寧な介助

食事介助を行う際には、高齢者のペースや食べ方を尊重し、急がずに丁寧に対応します。また、食事の途中での休憩や、水分補給を促すことも大切です。

⑥食事後の口腔ケア

食事後には、口腔ケアを適切に行い、口の中の食べかすや細菌を除去します。歯磨きやうがいを行うことで、口腔の清潔を保ち、口内環境の健康を維持します。

いかがでしたか?

これらのポイントを考慮して食事介助を行うことで、高齢者の方の健康と食事の満足度を向上させることにつながります。

また、食事介助に限らず、それぞれの介助方法に対するポイントを押さえておくことで、介助中の事故やヤヒヤリハットの予防にもなります。

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【危険】誤嚥って何?大事な人を守る!知っておきたい対応方法と予防法【介護】

こんにちは!『よりごころ。』をご覧いただきありがとうございます。

早速ですが、皆さんは『誤嚥(ごえん)』という言葉を聞いたことはありますか?

病院や介護施設に勤めている方なら、一度は耳にしたことがあると思います。

誤嚥とは、口や喉から食物や液体が誤って気管(気道)に入り込むことを指します。

通常、食べ物や液体は食道を通って胃に運ばれますが、誤嚥が起こると、食物や液体が気管に入り、肺に入る可能性があります。これは『誤嚥性肺炎』の原因となり、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

ギモン

  • 起こるとどうなるの?
  • 対処法はある?
  • 誤嚥を予防するにはどうしたらいいの?

今回は誤嚥に関する知識とともに、実際起こってしまった際の対処法について解説していきます。

また『【介護福祉士が教える】食事前に簡単!自宅でもできる口腔体操』という記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてください。

誤嚥は、高齢者や嚥下障害を持つ人々、神経系の障害を持つ人々など、特定の人々により一般的に見られます。

また、嚥下の障害、口腔内の問題(歯の欠損や口腔乾燥など)、認知機能の低下、筋力の低下などが誤嚥を引き起こす原因となります。

誤嚥を防ぐためには、食事や飲み物を十分に嚥下できるように食事の調整や嚥下リハビリテーションを行うことが重要です。

また、食事や飲み物を適切な姿勢で摂取し、食事の際に注意深く見守ることも重要です。特に誤嚥のリスクが高い人々に対しては、専門家による評価や指導を受けることが重要です。

誤嚥が起こった場合は、以下のような対処法がありますので知識として覚えておくと良いかもしれません。

冷静になる

まずは冷静になり、パニックに陥らずに対処します。焦らず、慌てずに行動しましょう

②咳を促す

誤嚥した食物や液体を気管から取り除くために、被害者に咳を促します。咳が出る場合は、咳を咳き出させるようにしてください。

③その場での応急処置

自力で飲み込めない場合や、咳き込んでも取り除けない場合には、背中を叩いたり、胸部を圧迫するハイムリック法(人工呼吸法)を行います。ただし、この処置は知識が必要なため、訓練を受けた人が行うことが望ましいです。

誤嚥が高齢者や嚥下障害を持つ人に起こった場合、慎重に対応する必要があります。食事を提供する際には、食事の形状や大きさ、食べやすさに注意し、介助者が食事中に様子を見守ります。

誤嚥によって呼吸が困難な状況に陥った場合は、速やかに救急医療を呼びます。心肺蘇生法や人工呼吸法などの応急処置を行い、救急隊が到着するまで患者を安定させます。

いかがでしたか?

誤嚥は重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、できるだけ早く適切な対処を行うことが重要です。しかし、応急処置を行う際には安全に注意し、場合によっては専門の救急医療スタッフの支援を求めることが大切です。

また、『【介護福祉士が教える】食事前に簡単!自宅でもできる口腔体操』では自宅でもできる口腔体操を紹介しています。ぜひ、試してみて下さい。

ご清聴いただきありがとうございました。
今後も『よりごころ。』をよろしくお願いいたします。

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