こんにちは!『よりごころ。』をご覧いただきありがとうございます。
早速ですが、皆さんは『誤嚥(ごえん)』という言葉を聞いたことはありますか?
病院や介護施設に勤めている方なら、一度は耳にしたことがあると思います。
誤嚥とは、口や喉から食物や液体が誤って気管(気道)に入り込むことを指します。
通常、食べ物や液体は食道を通って胃に運ばれますが、誤嚥が起こると、食物や液体が気管に入り、肺に入る可能性があります。これは『誤嚥性肺炎』の原因となり、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
ギモン
- 起こるとどうなるの?
- 対処法はある?
- 誤嚥を予防するにはどうしたらいいの?
今回は誤嚥に関する知識とともに、実際起こってしまった際の対処法について解説していきます。
また『【介護福祉士が教える】食事前に簡単!自宅でもできる口腔体操』という記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてください。
誤嚥を引き起こす人とその原因
誤嚥は、高齢者や嚥下障害を持つ人々、神経系の障害を持つ人々など、特定の人々により一般的に見られます。
また、嚥下の障害、口腔内の問題(歯の欠損や口腔乾燥など)、認知機能の低下、筋力の低下などが誤嚥を引き起こす原因となります。
誤嚥を防ぐためには?
誤嚥を防ぐためには、食事や飲み物を十分に嚥下できるように食事の調整や嚥下リハビリテーションを行うことが重要です。
また、食事や飲み物を適切な姿勢で摂取し、食事の際に注意深く見守ることも重要です。特に誤嚥のリスクが高い人々に対しては、専門家による評価や指導を受けることが重要です。
誤嚥が起こった際の対処法
誤嚥が起こった場合は、以下のような対処法がありますので知識として覚えておくと良いかもしれません。
①冷静になる
まずは冷静になり、パニックに陥らずに対処します。焦らず、慌てずに行動しましょう
②咳を促す
誤嚥した食物や液体を気管から取り除くために、被害者に咳を促します。咳が出る場合は、咳を咳き出させるようにしてください。
③その場での応急処置
自力で飲み込めない場合や、咳き込んでも取り除けない場合には、背中を叩いたり、胸部を圧迫するハイムリック法(人工呼吸法)を行います。ただし、この処置は知識が必要なため、訓練を受けた人が行うことが望ましいです。
高齢者や嚥下障害のある人への注意
誤嚥が高齢者や嚥下障害を持つ人に起こった場合、慎重に対応する必要があります。食事を提供する際には、食事の形状や大きさ、食べやすさに注意し、介助者が食事中に様子を見守ります。
緊急時の対応
誤嚥によって呼吸が困難な状況に陥った場合は、速やかに救急医療を呼びます。心肺蘇生法や人工呼吸法などの応急処置を行い、救急隊が到着するまで患者を安定させます。
【まとめ】直ぐに適切な対処をすることが重要◎
いかがでしたか?
また、『【介護福祉士が教える】食事前に簡単!自宅でもできる口腔体操』では自宅でもできる口腔体操を紹介しています。ぜひ、試してみて下さい。